公立学校教員を辞めた方の体験談まとめ(体調不良がきっかけとなった方)

現代の教員が激務であることは、中学校の部活の地域移行のニュースなどからも世間一般に知られてきていますし、保護者(いわゆる「モンスターペアレント」)からのクレーム対応を含めた激務の中で、使命感・責任感をもって仕事を続けている方がほとんどです。

公立学校の教員と言えば、当然公務員なので、同じ教育職である民間の塾講師などと比べて安定しているわけですが、このページでは、心身の不調による休職等をきっかけに、退職の道を選んだ人のnoteを中心に公開しています。

メンタルで退職するとその後が大変、と思うかもしれませんが、少なくともここで紹介している方たちからは、そうは感じません(もちろん、全員がこのようにoteで自己発信できるほどに回復しているというわけではありませんので、そこは誤解のないように)。

このように、転職の経緯は本当に人それぞれ。まさに●人●様の生きざまを、それぞれが独白していますので、ぜひ参考にしてみてください。

休職中に自分を見つめ直し、キャリアチェンジへ(2023.8.13投稿)

小学校教員を7年ほど勤めたosuzu🍁椛さん。教員2年目の段階で、教員を続けることに迷いは感じていたそうですが、経済的な事情などから(もちろん、教員にやりがいもあったとのことですが)、当時は続ける決断をしました。その後、いろいろなものを抱えながら勤務を続けた7年目、日々の激務の中で不安障害と診断され休職に入り、最終的に退職を選択。休職期間中に自分を見つめ直す機会を得て、派遣社員&カフェ店員への転身に成功されています。

やりがいをもって頑張る人が持たない学校現場という現実(2023.7.8投稿)

親の背中を見て同じ職業に就くという話は少なくありません。そんな例にもれず、母が教員で、両親から「教員は安定してるから」と言われて小学校教員になったおてちさん。当初は、やりがいを感じて仕事に邁進していましたが、結婚・転任を機に、状況が一変。教職・家事をこなす生活が続き、心と体が休まらない中で心身の不調をきたし、3年勤務の後、退職を決断。

おてちさんのnoteを見ていると、最近世間で問題となっている教員不足の背景がなんとなく理解できる一方で、そもそも親が勧める職業に就くという選択が良いことなのかについてもと考えさせられます。仕事の向き不向きが親子で異なるのは当然ですが、ましてや、教員をめぐる環境は、ここ数十年で激変しています。結局、おてちさんは、さまざまな紆余曲折を経て、フリーランスとしてSNSマーケティングの仕事に進むことになったそうですが、キャリア教育の観点からは、初職(初めて就職する仕事のこと)の選び方というものをつくづく考えさせられますね。

なぜ、タクシードライバーに?(2023.6.1投稿)

大学卒業後、教員になり仕事を続けるも、人間関係や長時間労働が原因で休職。復職を目指すも、同僚からの心ない一言により自殺を考える。しかし最後の最後で踏みとどまり、退職。その後は自分の適性を徹底的に自己分析し、タクシードライバーの道へ進んだ、しばふさんのnote。

教員はどのように体調を崩すのか―そしてキャリア転換・再生へ(2023.5.28投稿)

小学校教員10年余の勤務を経て適応障害になったという高村ミチカさん。「死にたくなった先生がnoteを始めるまで」という自己紹介に引き付けられ拝見すると、メンタル不調で学校に通勤できなくなっていく数日の描写があまりに克明で衝撃を受けます。結局、休職を経て退職の道を選び、その後ライタースクールに通って得たスキルと人脈を活かして、ライターとして活動中です。徹底して自己と向き合い、自分の強みを見出すことで、学校とは違う活躍の場を見つけるに至った過程は、教員に限らず、メンタル不調からの転機、という点でとても参考になります。