刑務官・法務教官を辞めた方の体験談まとめ(noteリンク集)

刑務所で受刑者相手に仕事をする刑務官や、非行少年相手に矯正教育を行う法務教官などは、一般国民が直接接する機会がない、珍しい国家公務員であるゆえに、転身して活躍されている方が書いたnoteの中には、職種が違う人にとっても興味深く読める情報がたっぷりあります。

法務教官の経験や技術を、学校や家庭の役に立てよう、という先人なき未知の領域へ(2023年6月24日投稿)

民間営業マンを退職し、アルバイトをしながら試験勉強し、法務教官(少年院などで非行少年に対する矯正教育などを担当する専門職)の採用試験に合格・入職した、へいなか(安部顕)さん。法務教官として、熱い仕事をしつつ、twitterでも多くのフォロワーを獲得し情報発信に努めてきたのですが、法務教官の経験や技術が学校や家庭の役に立つのではないかと考え、もう一度チャレンジャーに戻りたいという決意を固め、退職を選択。その後、障害児の放課後デイサービス運営会社で活躍されているとのことです。

罪を犯す前に出会えていれば、この人を救えたのではないか、という思い(2023年6月24日投稿)

刑務官(刑務所職員)として、他人(受刑者)に変わるきっかけを与える仕事にやりがいを感じ、天職だと思って11年間働いてきた村上翔太さん。しかし、刑務官という立場にいると、あくまで犯罪を犯して刑務所に入った人にしか影響を与えられないということに気づきます。犯罪に手を染める前に人を助ける手段はないのかと考えたことが、公務員を辞めてコーチとして活動するきっかけとなりました。

県職員の冷たい門前払いからの起死回生(2023年6月21日投稿)

金谷どうはんさんは、刑務所職員として27年勤務したものの、パワハラを受けて体調不良となり退職を選択。九州の地方都市へ移住してゲストハウスの開業に向け準備するも、県の建築当局からの承認が下りず断念。物件は用意してしまっており、この時点で起業は詰んだかに見えたが、打開策を探るために図書館に通っていたときに古本の絵本屋を開業する着想を得て、業種転換を決意。単なる古本屋ではなく地域の交流拠点のような機能を整えたことや、元刑務官という経歴も影響したのか、地元メディアに何度も取り上げられて話題となり、起死回生の大逆転。その後は、移住者の交流団体の立ち上げや、学校での読み聞かせ活動にも参画されているそうです。