税務系国家公務員(国税専門官・高卒税務職員)を辞めた方の体験談まとめ(noteリンク集)

税務職員として一定期間勤務すると、税理士試験の一部・全部が免除されて、楽に税理士になることができるためか、専門を生かして第2・第3の人生を送る人がいます。

税理士にならなくても、税金という誰にでも関わってくることなので、職業経験を活かしてライターやコンサルタントなどに転じている方がけっこういます。

税務調査ができない職員には居場所がない、税務署という職場(2023年7月23日投稿)

高卒で税務職員になり、12年間勤め、30歳で退職し、その後はライターとして活動中の矢駒さん。退職の決断に至るまでには、様々な出来事の積み重ねがあったとのことですが、自分が満足できる「納得感」(結果として失敗に終わったとしても、後悔しない決断をしたと思えること)が得られないと実感したことがきっかけになったとのこと。待遇には不満はなかった一方で、転勤が多いことや、応対する相手(納税者)が嫌に感じる税務調査には慣れることはなく、その環境下で今後も働き続けることに抵抗があったといいます。

上記noteを拝見すると、その記述は淡々としていますが、ご自身のサイトには、より詳細な、就職から退職までの連載記事を載せています。高卒税務職員は1年間、相部屋・全寮制での研修を受けるのですが、防衛大学校ほどではないものの、外泊禁止や門限などがそれなりに厳しく、違反には連帯責任もあったりして、なかなかの環境みたいです。それゆえに1割が研修中に辞めてしまうのだとか。

税務署に配属後は、相続税などの脱税を暴く、精神的な負荷の高い税務調査業務に関わったことで、うつ病のほか、様々な身体症状も出てしまい、調査業務を外れることに。でも、税務署職員でありながら調査業務ができないまま、あと何十年も税務署で勤め続ける選択は、矢駒さんにはなかったのでした。

本サイトの他のキュレーション記事でも言っていることですが、安定しているという理由で公務員を選ぶことが本当にいいのか、そこにミスマッチはないのかを真剣に考えないといけないですね。もちろん、若い人はいくらでもやり直しはきくのです。矢駒さんは、他の人にミスマッチが起きないよう、ご自身の苦い経験を発信し、参考にしてもらおうとしているのだと思います。

安定よりもワクワクを求めて(2023年6月14日投稿)

じてこ先生SASA(笹圭吾)さんは、国税専門官として17年間勤めた後、自分がワクワクすることしかしない‼︎との決意で税理士に転じました。多くの企業の顧問税理士を引き受けるも、自由な時間が代償になっていることに気づき1年半で顧問業を撤退。その後は、士業の交流会などの事業をスタートさせています。